歌手西城秀樹(さいじょう・ひでき)さん(本名・木本竜雄=きもと・たつお)が16日に死去したことが17日、わかった。63歳だった。故人の生前のご功績を偲び、1980年1月1日の記事を振り返ります。

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 「YOUNG MAN」でNHK紅白歌合戦出場の翌日、80年1月1日の日刊スポーツ紙面に掲載された企画「タレント紙上オリンピック」によると、西城さんは中学3年時に、水泳100メートル自由形を58秒台で広島県大会優勝。芸能人となってからも25メートル14秒台を維持し、水泳で鍛えた肺活量6000ccは、声量の源となっていた。

 陸上でも100メートル12秒台でタレント運動会の常連。走り高跳びも1メートル70センチを記録した。当時、にしきのあきら、郷ひろみら、水陸両方でスポーツ万能のタレントがいる中でも、頭一つ抜ける総合力で、見事に紙上の「金メダル」を獲得した。

 年を重ねてからは病と闘った西城さんだが、若いころはスポーツ万能のまさに「ヤングマン」だった。