俳優、歌手、タレント、舞踊家とマルチに活躍した朝丘雪路(あさおか・ゆきじ)さん(本名・加藤雪江=かとう・ゆきえ)が先月27日にアルツハイマー型認知症で、都内の自宅で死去していたことが、20日までに分かった。82歳。14年に芸能活動を休業し、療養を続けていた。この日、都内で夫の俳優津川雅彦(78)が会見を行い、一瞬涙をにじませながらも、愛妻との思い出や感謝を気丈に語った。

<津川雅彦に聞く>

 -津川さんの体調は

 大丈夫じゃないね。こんな格好して大丈夫だって言ったらうそになる。

 -死因は

 アルツハイマーですね。4、5年になるのかな。だんだん、だんだん(症状が)深くなっていく感じで。

 -朝丘さんはご自身で生活したり、出歩いていた

 だんだんね(できなくなっていった)

 -最後の仕事は、14年に娘(女優真由子)がプロデュースした舞台だった

 そうですね。喜んでいたと思いますよ。

 -大恋愛で結婚した

 不倫ですからね。熱があったということです。

 -朝丘さんには「もっと遊びなさい」と言われた

 僕は遊びましたからね。もっと遊んでいいよということじゃないですか?

 -介護生活を振り返って

 周りがよくやってくれました。僕が先に死んで、彼女を残すよりは、いい結果になりましたよね

 -一時は別居していたが、再同居した理由は

 3、4年前からですね。預かってくださっている方が「アルツハイマーで面倒を見られない状況に(なった)」とおっしゃって。

 -妻が朝丘さんで良かったか

 そうですね。