脳科学者の茂木健一郎氏(55)が、エベレスト挑戦中に亡くなった登山家の栗城史多さんとの思い出をつづり、その人柄をしのんだ。

 茂木氏は22日、ブログを更新。親交があった栗城さんの訃報に「誤報であってほしい。。。」と願っていたが、「信じたくなかったが、どうやら、栗城さんは本当にエベレストの上の星空に行ってしまったらしい」と悲しみをにじませた。

 茂木氏は栗城さんとおそろいのダウンジャケットを着たツーショット写真を公開。穴のあいたダウンジャケットを着ていた茂木氏を見かねた栗城さんがプレゼントしてくれたというエピソードをつづるとともに、「はおって、栗城さんのやさしさを思い出す。あの時、ほんとうに、何でもないように、覚えていてくださって、さっとダウンジャケットをくださったんだよな。とびっきりの笑顔で、さりげなく。やさしさや、志は、そよ風のように一見何気ない姿をしている。やわらかくて、軽くて、ふわふわとしているように見えて、実はどっしりと重く、芯が通っている。栗城史多さんは、そんな人だった」としのんだ。

 今でも愛用しているというそのダウンジャケットを栗城さんと重ね合わせ、「栗城史多さんのやさしさを、ずっとまとって、これからの人生を歩いていきたいと思う。栗城史多さんと、人生という『冒険の共有』をします」との思いをつづった。