38年目を迎えるミュージカル「ピーターパン」(21日初日、東京国際フォーラムC)の制作会見が4日、都内で行われて、フック船長役で初出演するDA PUMPのISSA(39)が、主演吉柳咲良(14)らと登壇した。

 先月発売したDA PUMPのシングル「U.S.A.」がブレーク中で、その歌唱力とダンスのうまさが再注目を受けているが、演出家の藤田俊太郎氏も「キャストが魅力的だから、去年よりもセット(のスペースを)減らした。ISSAさんが、ダンスで躍動する場所を広く作りたくなった」。ISSAも「自分がフック船長でオファーをもらった意味を考えている。期待されている以上のものを返すのが信条」と粋に感じていた。

 先月20日には、一般人女性との結婚も発表したばかりで、報道陣から「結婚指輪は?」と尋ねられたが、左手にはいかついフック(かぎづめ)を着けていて「ここに指輪を付けていたらおかしいでしょ。新婚生活も至って普通ですよ」と笑わせた。

 主人公ピーターパン役の吉柳は、昨年に史上最年少の12歳で抜てきされた、芸能事務所ホリプロが期待する逸材。ISSAは「ひと言でいうと頑張り屋さん。いつどこでも一生懸命。だから、なるべく彼女に1人で考え込ませないように、楽しくさせるのが私の役目かな。もっと、みんなに甘えていいよ」と優しい言葉をかけた。

 数年前から、ずっとウェンディ役を願い続けて、今年初挑戦する元AKB48の河西智美(26)も「咲良ちゃんは今、私が芸能界に入った年なのに、本当に責任感があって、この1年間でもさらに上手になっていて、すごく努力していることが分かるんです。私も、センターで重圧を感じていた子を何人も見てきたので、『大丈夫だよ。今日(のマスコミ)も、じゃがいもとにんじんだって思いな』と言ってました」と絶賛し、励ました。

 2人のエールに吉柳は「もうこれ以上聞くと(涙が)止まらなくなっちゃいます」と感激し、「長年愛され続けているこの舞台で、私も頑張って歴史を増やしていきたいです」と意気込んでいた。