04年の新潟県中越地震で被災したタレント大桃美代子(53)が、西日本を襲った豪雨に関する首都圏でのテレビ報道について「報道陣も悩んでいると思います」と推察した。

 10日にブログを更新して「これほどの被害が出ているのに、テレビは報道特別番組にならないのか?と言う方もいらっしゃいます」と、首都圏メディアの報道に対する疑問の声に触れ、「熊本の地震の時もそうだったのですが、東京との距離も関係しています。被害は大きいけれど、首都圏と離れていると、取材班は予算もかかるので、早めに引き上げてしまう事が多いようです」とつづった。

 「東京の都合でニュースバリューが決められてしまう。被災した地元にとってはいたたまれません」とおもんぱかるとともに、「ニュースは日々起きていて、今、何故、このニュースなのか? 災害報道は人命にかかわり、一番に伝えるべき事ですが、新しいニュースに上書きされ、報道時間が少なくなっていきます」と説明した。

 中越地震が起きた当時、帰省していた新潟県の実家で被災し、その後、故郷の復興のために古代米を栽培するプロジェクトを立ち上げ、メディアに取り上げられた。「私が新潟の中越地震の姿を伝えたいと、お米作りをしたのはこのためでした。復興の姿を地元から、伝える。テレビ、報道で取り上げて頂き、震災の恐ろしさと備えを伝える。。。かき消されるニュースに浮き上がらせるには、地元テレビ局や新聞社の取材力と熱意がなければ、埋もれてしまうのです」と説明し、「今回の被害はあまりに広範囲で甚大です。どこを?何を?伝えるのか、報道陣も悩んでいると思います」と推し量った上で、「東京からの距離に関わらず、多くの事象を伝えて頂き、人々の関心が薄れないようにお願いしたいです」とつづった。