大野拓朗(29)夏帆(27)が11日、東京・六本木のテレビ東京で、BSジャパン/テレビ大阪系列で放送される、テレビ大阪制作としては初の連続ドラマ「グッド・バイ」(14日スタート、BSジャパン土曜深夜0時、テレビ大阪土曜深夜0時56分)の記者会見に臨んだ。

 太宰治の未完の遺作「グッド・バイ」をベースに作られた作品で、5人の愛人1人1人と関係を清算していくモテ男の姿を描いたコメディー。

 モテ男の田島毛(大野)は、偶然再会した高校の先輩、別所文代(夏帆)に妻役を演じてもらい、愛人たちとの関係清算に乗り出す。5人の愛人を佐津川愛美、佐藤玲、三浦透子、田中千絵、奥菜恵が演じ、ナレーターを大和田伸也が務める。また、話題を呼んだテレビ朝日系連ドラ「おっさんずラブ」で演出を務めたYuki Saito氏が監督を務める。

 NHK朝の連続テレビ小説「わろてんか」で演じたお笑い芸人、キース役の好演を見たプロデューサーが、「ゲス男をいかに純粋に、バカ男として演じられるか」という観点で、大野に白羽の矢を立てたという。大野は「ゲスなことをしているけれど、見ているとどこか憎めない。純粋に全員を愛しているので、僕は全く悪いことはしていないです」と、さっそく“ゲス”発言。「昨日、終盤の撮影をしていたんですけど、一堂に(愛人が)そろいました。僕が円陣で囲まれるんですけど、幸せでした。こんな美女たちが愛人なんだな、と。怒られているのに気持ちよかったです」と話して笑いを誘った。

 撮影現場のスタッフの中には「リアル田島毛」がいるという。大野が「2人彼女がいる青年がいて、彼が役作りに使えるんです。放っておけない感じなんですよね」と優しい笑顔で話すと、夏帆は「私はさげすんで見ています。ほほえましくなんかない!」とピシャリ。大野は「現場で彼の味方が僕しかいなくて…(笑)」と困り顔だった。

 田島毛の妻役として清算行脚に付き合わされる文代を演じる夏帆は、演技に相当なエネルギーを使っているようで、「(妻役として、愛人との)対決シーンを撮った夜は、毎回うなされるんですよ」と笑っていた。