女優生田悦子さんが7月15日に、虚血性心不全のため、都内の病院で亡くなっていたことが17日、分かった。71歳だった。所属事務所がホームページで発表した。

 事務所によると、最近までの生田さんは、入院や通院治療をするような持病もなく、普段通りの生活をしていた。15日午前に就寝中の異変に夫が気づき、救急車で病院に搬送されたが、その後に息を引き取ったという。

 葬儀は故人の遺志により近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。

 生田さんは福岡県出身で、1947年(昭22)4月8日生まれ。63年に準ミス平凡に選ばれ、66年に松竹に入社。同年11月に映画「命果てる日まで」で女優デビューし、その後、映画やドラマ、バラエティーで活躍していた。06年12月には、更年期うつによる闘病生活を送っていたことを告白していた。

 生田さんは、81年4月から83年9月まで放送されたフジテレビ系人気バラエティー番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」に出演。小柳みゆき(現小柳友貴美)が演じたワル山(悪いOL)、松居直美が演じたフツ山(普通のOL)とともに、ヨシ山(良いOL)として活躍した。

 3人は「よせなべトリオ」というユニット名で、82年に「大きな恋の物語」でレコードデビューも果たし、オリコンランキング8位を記録するヒット曲となった。

 ドラマは73年のNHK大河ドラマ「国盗り物語」、79年「草燃える」、78年フジテレビ系「白い巨塔」、95年日本テレビ系「家なき子2」に出演した。

 私生活では、58歳の誕生日の2日前となる05年4月6日、57歳の実業家と結婚した。初婚だった。当時、日本テレビ系「ザ・ワイド」に出演した生田さんは「この年での結婚は、今の幸せを生きたいから」と喜びを表していた。また、編み物が得意で著書「生田悦子のおしゃれゆび編み」もある。