俳優高杉真宙(22)が24日、都内で、アニメ映画「君の膵臓をたべたい」(牛嶋新一郎監督、9月1日公開)の完成披露舞台あいさつに出席した。

 原作累計260万部突破の大ヒット小説のアニメ化で、高杉は声優初挑戦。

 最初は「原作、実写とすてきな評価をされていて、『ボク』という役を高杉真宙として演じることができるだろうかと思った」。だが、「このキャラクターに出会って、高杉真宙自身も成長できた。キャラクターと一緒にやりきることができたと思っています」と話した。

 また「自分の夢だった作品をこのメンバーでできてよかった。だからたくさんの人に、この温かく、切ない物語が届いて、この2人の距離をみなさんが感じていただけたらいいなと思います」と話した。

 この日、Lynn、藤井ゆきよ、内田雄馬、和久井映見、牛嶋監督に加え、音楽を担当したsumikaも登壇した。

 山内咲良を担当した声優Lynnは「原作は切ない物語ですが、温かい言葉が胸に残る作品だなと思いました」と話した。「咲良として生きることができて、すごく幸せだなと思いました」。

 咲良の母を担当した和久井は、劇場アニメ初挑戦となった。「お母さんの立場になると取り戻せない時間を感じるので、なおさら2人がキラキラ輝いて見えたし、私もグッときた」。高杉の印象を「真面目で誠実。スタジオでは(高杉とLynnの)3人でマイクに並ぶ時間があったけど、マイクに向かいながら誠実さを感じた」と話した。

 主題歌を手がけた4人組バンドsumikaの片岡健太は、「映画の主題歌や劇中歌を手がけるのが、バンドの夢でした。それが実現してうれしかった」といい、「sumikaとしても後悔のない作品を提供できたと思ってます」と胸を張った。また、完成した作品をみて、「いろんな感情が交ざって、最初から最後まで泣いていました」と笑った。