米俳優ジョニー・デップ(55)に、“仮想通貨ビリオネア”として知られた故マシュー・メロン氏の伝記映画に主演する話が持ち上がっているという。情報筋がニューヨーク・ポスト紙に明かしたもので、デップは同氏を演じることに乗り気だという。

 メロン氏は、米ロックフェラー財閥と並ぶ名門として知られる「メロン財閥」の御曹司。仮想通貨への投資で10億ドル(1100億円)を稼ぎ出し、瞬く間に仮想通貨長者となった同氏だが、今年4月にメキシコで、薬物依存症のリハビリ施設に入所する直前に54歳で急逝した。

 関係者は映画化について、「これでマシューの夢が叶う。彼はよく、“自分の狂った生活についての映画が作れたら、カッコイイね”と言っていた」と語っている。

 しかし、メロン氏の家族は映画製作に熱心な者と、不賛成な者とで意見が真っ二つに分かれているという。関係者は、「不賛成派にとって、名門メロン家のことが映画になるなど、とんでもない話だ」としている。

 一方、デップは以前、「一番の責任は、観客のために毎回、何か変わったことに挑戦すること。観客を退屈させないことが、我々の責任なんだ」と語っていた。

 自身もアルコール依存症と闘い、最近は金銭トラブルで転落か?ともうわさされるデップだけに、波乱に満ちた半生の末、謎の死を遂げたビリオネア役はハマリ役といえそうだ。(ニューヨーク=鹿目直子)