樹木希林(75)が北米最大の日本映画祭で演技賞を受賞した。

 公開中の映画「モリのいる場所」の好演が評価され、26日、米ニューヨークで開催された第12回ジャパン・カッツでCUT ABOVE賞に輝いた。

 トロフィーを受けた樹木は「次の世の支度をしなければいけない歳なのに、このような重いトロフィーをいただいてどうすればよいものか。ほめられるのはいつでもうれしいですが」と会場の笑いを誘った。

 「モリー」では山崎努(81)と初共演。「あちらは正統な俳優、こちらはちょっと…だから接点が無かったんですね」。

 近年の映画界には「技術とか映像とかそっちにいって人間に興味を持つ作り手が少なくなった」と苦言も呈した。