読売テレビは28日、滋賀県彦根市の松原水泳場で行われる「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2018」の一部を台風12号の接近のため中止にすると発表した。

 28日の大会第1日「滑空機部門」は台風12号の影響を考慮し、時間を30分繰り上げて午前7時にスタートした。

 同部門には21機がエントリー。お笑いコンビ「三四郎」の小宮浩信(34)が静岡の名門チーム「チームハマハマ」のパイロットとして参加した。同部門は午前中で終了し、午後からは29日に行われる予定だった大会第2日の距離を競う「人力プロペラ機ディスタンス部門」を前倒しで実施した。

 一昨年の優勝チーム「日本大学理工学部航空研究会」のパイロット・長谷川悠斗さんは「台風で風が強くなっている対策はしています」と話し、琵琶湖の風と戦った。強豪チーム数機が続々フライトするも、天候が悪化。湖上の風が強く、途中で打ち切りになり、部門不成立となった。29日の開催も中止が決定した。

 収録後、司会のタレント東野幸治(50)は「右フックのような台風が近づいてきて、2、3日前にはまさかこんなことになるとは思わなかった。悔しいという気持ちなんですけど、参加しているスタッフや出場者のみなさんの方が悔しいと思う。ほんとに申し訳ないなという気持ちです」と肩を落とした。

 それでも強風にも負けない出場者の気迫を感じることはできたといい「魅力的な大会になったと思う。この年になってこんなに一生懸命やることもなくなってきているので、反省というか努力を出場者の皆さんぐらい自分でもしなきゃいけないなと」と話した。

 同局によると、過去にも悪天候で中止となった例はあったといい、悪天候の場合も想定し、事前に参加者の密着映像を撮影するなど対策していた。8月29日午後7時から予定通り日本テレビ系で全国ネットする。