1988年(昭63)にデビューし、96年に活動を休止した女性デュオWinkが4日、東京・NHKホールで、NHK「第50回思い出のメロディー」(18日午後7時30分)の収録に参加し、一夜限りの復活を果たした。08年12月の第50回日本レコード大賞の企画コーナー出演以来、10年ぶり4度目の復活。98年、99年にも一夜限りの復活をしている。

 ステージでは「淋しい熱帯魚」「愛が止まらない~Turn It Into Love」を披露した。歌唱後、鈴木早智子(49)は「久しぶりで緊張しましたが、楽しく歌いました。今年4月で30周年を迎え、大きな節目だったので、あらためて当時、応援してくれたファンの方々にありがとうという気持ちを伝えたかった」と出演を決意した理由を説明した。

 相田翔子(48)は「応援してくれた皆さんに感謝の思いを込めて歌いました。早智子と翔子の2人で歌えたことがうれしかった」と語った。

 収録後には2人そろって会見も。鈴木は「今は、ほっとしています。あらためてファンの皆さんにありがとうと感謝の気持ちを伝える30周年イヤーにしたい」。

 相田は「2人でステージに立った時、当時のことが劇的に思い出され、感極まってしまいました。何より応援し、支えてくださる皆さんに、今日は心を込めて1つ1つ丁寧に大切に歌を届けることができたことがとてもうれしい。30周年の重みを実感しました。Winkは私にとってかけがえのないもの」と語った。

 取材陣からは年末の紅白歌合戦への気持ちを問われると、2人とも「今は頭の中が真っ白。先のことは考えられない。まだ何も考えられない」と語った。

 また、司会を務めた女優木村佳乃(42)と歌手氷川きよし(40)も収録後に会見を行った。音楽番組初司会となる木村は「娘が寝た後に1人で司会の練習しました。曲が流れてからのナレーションが緊張する。普段のドラマのセリフより練習しました」と笑った。それでも「ぜひ、また歌番組の司会をしたい」。報道陣に年末の紅白歌合戦に司会を「やりたいか」と問われると「はい」ときっぱり。「NHKの人に言っておいてください」と語った。氷川は「緊張したので自己採点は53点。でも緊張感がよかった」。紅白歌合戦の司会への意欲には「(オファーは)ないと思います。でも何でもやります」と笑った。