5月に年内での解散を発表した5人組バンドAqua Timez(アクアタイムズ)が、12年以来6年ぶりに軟式球場のトリを務めた。

 「等身大のラブソング」でスタートすると、待ちわびた観客は大歓声。ボーカルの太志(38)は「仕事じゃなくて、みんなと同じ空を見上げに来ました!」と呼び掛けて盛り上げた。

 ライブは花火の打ち上げ時刻を計りながら進行した。3分ほど早めと分かると、太志は「『決意』ちょっとやる?」と、ヒット曲「決意の朝に」の演奏を提案。まさかのサプライズに観客は大盛り上がり。太志も「台本通りじゃないものを今日やれてよかった」と笑顔を見せた。

 最後は、08年のNHK紅白歌合戦でも歌唱した「虹」で締めた。パフォーマンス中、1発目の大きな花火が打ち上がると、メンバーは夜空を見上げながら感無量の表情。太志は「最高ー!!」と声を上げた。

 ライブ終了後、太志は「最後の曲でみんなと花火を一緒に見られて、そんな経験なかなか出来ない」とうれしそうに話した。「解散は決まってたけど、花火見たいよねって気持ちで今回出させていただきました。人にとっては小さい夢かも知れないけれど、ファンのみんなと夢をかなえて来られたのかな」と充実感をにじませた。