作家の乙武洋匡氏(42)が、月刊誌「新潮45」に性的少数者(LGBT)を「生産性がない」と表現した自民党の杉田水脈(みお)衆院議員を擁護する特集が掲載されたことを受け、「社屋前でハンガーストライキでもしてやろうかと考えたほどだ」と憤った。

同誌10月号は、「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」「見当外れの大バッシング」と反発する特集を掲載し、物議をかもしている。

乙武氏は20日更新のツイッターで「『新潮45』に掲載されたヘイト。悔しくて眠れそうにない。人生で初めて、神楽坂の社屋前でハンガーストライキでもしてやろうかと考えたほどだ」と嫌悪感をあらわにしたが、「でも、少し冷静になると、新潮社に対する糾弾よりも真っ先にしなければならないのは、今回の記事で傷ついた方々の気持ちに寄り添うことだと気づかされた」と考えを改めた。

同誌に対する抗議の声がネット上に多数あがっていることに触れ、LGBTの人々に「みなさんの心に寄り添い、当事者でなくても激しい憤りを感じている人々が多く存在しています。『気にするな』『傷つかないで』とは言えません。だけど、その傷を気に病み、自分の痛みのように感じている人々も多くいることを忘れずにいてください。当事者としての痛みや苦しみは共有できないけれど、いつでも心を寄せています。少しでも共有したいと思っています。どうか仲間でいさせてください」と呼びかけた。