俳優野村周平(24)が23日、大阪市内で全国公開中の主演映画「純平、考え直せ」(森岡利行監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

直木賞作家・奥田英朗氏の人気同名小説が原作。新宿・歌舞伎町を舞台に、任〓(にんきょう)道とSNS、野村演じるチンピラの坂本純平ら若者たちの葛藤が交差する衝撃作品。

ヒロインを務めた柳ゆり菜(24)、森岡監督(58)と登場した兵庫出身の野村は「生粋の阪神タイガースファンというのは、僕のことでございまして…」といきなり関西愛を交えてあいさつ。普段の標準語から離れた懐かしの関西弁を使い楽しげな野村は「せやなーわてかて関西出身じゃけー…」と必死に盛り込むも、語尾が広島弁になるなど苦戦。柳からは「エセっぽい」と突っ込まれ、「迷い関西弁です」と苦笑いして弁明していた。

「関西の方は温かくて、すごい熱気がある。『ナニワ金融道』などで、任〓(にんきょう)と言えば大阪みたいなとこもある。この映画を見てもらえるのはすごいうれしい」と喜びを話した。

森岡監督が「脱いだらすごい」と絶賛する野村の肉体美が劇中でも披露されることについて、MCから「むき卵みたいなおしりが…」と振られた野村は「大阪だけやで、そこのシーンいじられるの。(東京とかでは)あんまりいじられへんのに。うれしい限りですけどね」と照れくさそうに返していた。

大阪出身の森岡監督は、「神番組」と称する関西の長寿ラジオ番組「ありがとう浜村淳です」に2人が出演したことを前日に知ったといい、「本当にうれしくて、昨日すごく興奮していました」と笑顔だった。

同じく大阪出身の柳は「地元に帰って来た感じがあってうれしい限り」とニッコリ。劇中では、歌舞伎町で働いている女の子を演じ、「(実際に歌舞伎町に)行って、そこで歩いている女の子を見て研究しました」と熱の入りぶりを告白。「関西はすごく熱い人たちが多いイメージがある。熱い作品なんで、大阪の人の肌に合うんじゃないかと思います」とアピールした。

改めて見どころを聞かれた野村は「SNSと融合している面白い作品。SNSの悪いところや良いところをまた再確認していただいて、その上で作品を広めていただいたら」。最後は「ほんまに関西の皆さん、ありがとうな」と締め、集まった関西のファンを喜ばせていた。

※〓(人ベンに峡の旧字体のツクリ)