【台北23日=横山慧】関ジャニ∞が、台北アリーナで、初の海外コンサートを開催した。前日22日と合わせて、2日間で2万2000人を動員。中国語と日本語の巧みなキャッチボールを披露し、大歓迎された。台湾でファンの愛に触れ初心に帰った6人が、デビュー15周年イヤーに入った。

冒頭、大倉忠義(33)が「ダージャーハオ!(こんにちは)」と中国語であいさつすると、会場は大きく沸いた。安田章大(34)は「ニーアイクワンパーマー?(関ジャニ∞を愛してますか)」と尋ね、横山裕(37)は「日本語だと恥ずかしいけど、台湾語だと言える。ウォーアイニー(愛してる)」と照れ笑い。現地のファンが逆に日本語で「好き~!」と返し、会場は一体感で包まれた。

2日間の公演は、現地ファンが客席の7割を占めた。チケット代は席の位置によって違い、約1万5000円と高額のシートもあったが完売した。丸山隆平(34)は「いつも日本でやっているお約束のコールを、こっちでも自然にしてくれた。ライブのDVDとかをすごく見てくださってるんだと思う」と感謝。錦戸亮(33)は「こちらのファンの方は日本語もすごく知ってくださっていて、幸せだなと感じました」と喜んだ。

ライブでは、事前に台湾のファン向けに行ったリクエストで人気の高かった「I to U」「象」などを披露。アンコールの「無限大」では冒頭、中国語で「台湾で会えたことがうれしくて」と替え歌を披露し、ファンを喜ばせた。錦戸が「皆さんも歌ってください!」と叫ぶと、今度はファンが日本語で大合唱し、会場が一体となった。

7月に渋谷すばる(37)が脱退。デビュー14周年を迎え、15周年イヤーの初日となった22日の公演前には、初めて6人だけで円陣を組んだ。円陣で号令し、1人1人に笑いかけたという丸山は「ちょっと恥ずかしかったですね」と笑う。それでも、村上信五(36)は「初心に帰ったような気持ちになりました。いいタイミングで、初の海外公演ができました」。相思相愛ムードいっぱいの台湾から、節目の1年が始まった。