お笑いコンビ、ますだおかだの増田英彦(48)と音楽クリエイターのヒャダイン(38)が、来月11日スタートのフジテレビ系連続ドラマ「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした~」(木曜午後10時)にレギュラー出演する。

佐々木蔵之介(50)主演の「黄昏流星群-」は人生の折り返し点が近づいた大人たちが、黄昏の空にきらめく流星のように最後の輝きを模索する大人の恋の物語。原作は1995年(平7)から「ビッグコミックオリジナル」(小学館)に連載されている弘兼憲史氏(71)の漫画「黄昏流星群」。

増田が演じるのは、左遷された主人公・瀧沢完治(佐々木)の若葉銀行時代の同期、横尾博。40代半ばを過ぎた銀行員を待ち受ける出向という宿命を2度経験する苦労人。

関西外語大卒業後に広告代理店の営業マンとしてサラリーマン経験のある増田だが、その時の同期入社が主演の佐々木だ。増田はお笑いの道へ、佐々木は俳優の道へと進んだ。増田は「25年振りの同僚。いつか佐々木とサラリーマン役で共演できたらなぁ…ドラマかCMでと、ずっと思っていたので、ホンマに来た! と感激しています。今回、僕の役名が横尾。実は僕らの会社員時代に横尾という同期がいたので、その奇遇に蔵之介と台本見てビックリしていました。去年の同期会でも会ったその横尾君はまだ黄昏(たそがれ)ずに会社でバリバリ頑張っていますけど(笑い)。蔵之介が演じる瀧沢と会社の玄関で会うシーン…25年前に大阪の会社で普通にあった光景がフジテレビのドラマとして流れるって不思議です。しかも僕は大阪弁なのであの時とそのまま。もし脱サラしなければ…そんな25年後の僕と佐々木がそこにいます」と話している。

ヒャダインが演じるのは、若葉銀行の取引先のIT企業社長・大野。飛ぶ鳥落とす勢いのイケイケな若手社長で、生意気な口調で癖も強いが信念を貫くまっすぐな人物だ。ヒャダインは「びっくりするほど陽気な現場で楽しくさせてもらいました。合間で佐々木蔵之介さんと、関西弁で世間話したことを実家の母親に自慢してやろうと思います。演じた大野はイケイケでなんか癖があるけど信念はある人で、そこらへんはヘラヘラしてる僕と少し似ていたりするのかなとも思っています。果実は腐る前ほど美味(おい)しいといいます。熟年世代の命のきらめき、ぜひドラマで見届けてください」と話している。

フジテレビ第一制作室の高田雄貴プロデューサーは、増田の起用について「哀愁漂う同期・横尾博の配役を考えていた際、蔵之介さんから、増田さんがサラリーマン時代の会社同期だと伺い、これ以上ない方だと思いオファーさせていただきました。『蔵に悪いんじゃないか』とご謙遜されていましたが、本編では完治をひがむ同期役を好演してくださっています。役とは対照的に、待ち時間中の蔵之介さんとのじゃれ合いは普段の仲の良さが垣間見えました」と話している。

ヒャダインの起用について、高田プロデューサーは「大野(ヒャダイン)は旧時代的な生き方の象徴である完治(佐々木)と対極であり、時代を切り開いている男です。さまざまな分野で革新的なご活躍をされ、時代を引っ張って来られているヒャダインさんのお顔が浮かびました。現場ではアドリブさく裂で、台本以上に枠を超えたイケイケ感を出していただきました。横尾・大野の両キャラクターは本作の中盤で重要な役割を果たします。是非、先々の展開にもご注目ください」と話している。