落語家林家木久扇(80)が27日、都内で、美や健康をテーマにした「朝日新聞 ReライフFESTIVAL2018」に出席、講演を行った。

終了後の取材で木久扇は、大相撲の貴乃花親方が日本相撲協会に退職の届け出を提出したことに触れた。「引退なさることはない。こんなに追い詰めちゃったのは…」。弟子を抱えるという点においては、落語家と大相撲に共通点があるが、木久扇は「落語界にはそういうのはないですね」と、同親方が主張した「協会からの圧力」に納得できない様子だった。

また、同親方が、部屋所属力士の所属先変更も申し出ている問題について、木久扇は「よその一門に引き取られるというのは、最初からいる方たちへの愛情と違いますからね。大変だと思います。ご自身の発案で決められたと思いますが、残られた方がいいと思います」と、貴乃花親方と弟子たちを心配していた。

講演で木久扇は、16年前の胃がんや4年前の喉頭がんなど、克服してきた病を振り返った。

喉頭がんの治療後はなかなか声が出なかったそうで「声が出ないと一銭も入らない。弟子がたくさんいると弟子貧乏なんです。お相撲さんは国から補助が出ますけど、(落語の場合は)自腹で育てなきゃならない」などと、笑いを交えながら振り返った。「病気をして立ち直ったので、そういう話を聞いて元気になっていただければ」と話していた。