佐藤隆太(38)が主演する舞台「いまを生きる」(新国立劇場中劇場で24日まで)が5日、初日を迎え、公演を前に佐藤と大和田伸也(70)永田崇人(25)、Travis Japan/ジャニーズJr.の宮近海斗(21)七五三掛龍也(しめかけ・りゅうや=23)中村海人(21)が同所で取材に応じた。

89年にロビン・ウィリアムズ主演、ピーター・ウィアー監督で高く評価された映画「いまを生きる」が元になった作品。厳格な男子校で規則に縛られていた生徒たちが、赴任してきた教師との出会いで自由な生き方に目覚めていく。

ゲネプロを終えて登場した佐藤は「当日にゲネプロがあるのは緊張するけど、いい時間になりました」とすがすがしい表情で話した。生徒たちに影響を与えるキーティング先生役。反対に、厳格な校長を演じる大和田は「キーティング役をやりたかったけど、年齢的なものが…」と笑った。

生徒役の若い俳優陣は、佐藤や大和田の演技に学ぶところが多かったようだ。宮近は「(2人は)ザ・俳優の重鎮。大和田さんの小さな所作やお芝居を始めるところのスイッチの仕方を、『本物だ』と身に染みて感じました」。中村は「おふたりの立ち方やしぐさ」、七五三掛は「お客さんに伝える気持ちがいちばん大切」と大和田から教わったことを明かした。

これを聞いた大和田は、「いろんなことをしゃべりますけど、キャッチしてくれてうれしい。長いことやってきてよかった」と照れ笑いしていた。

また永田は「よく隆太さんにご飯に連れて行ってもらいました」と明かした。生徒役の俳優陣は佐藤にかわいがってもらったようで、「たくさんめしあがるのでは?」と聞かれた宮近は、「けっこうめしあがりますね」とニッコリ。続けて「これからもお世話になろうと思っています」と、屈託のない笑顔を見せた。