お笑いコンビ、ピースの又吉直樹(38)が8日、都内でニッポン放送のイベント「imagine studio 2018 永遠の名作『imagine』の真実」に出席し、ニューヨークに活動の拠点を移した相方、綾部祐二(40)の近況ついて「元気です」と話した。

ジョン・レノンのアルバム「imagine」アルティメイトコレクション発売を記念したイベント。ジョン・レノン好きの又吉が招かれ、この日トークイベントが行われた。

ジョンが亡くなった80年生まれの又吉は「子どもの頃から気になる存在でした」と話し「中学で初めてビートルズを聞いて、それから個人の作品にも手を出すようになりました」と出会いを振り返った。アルバム収録曲の「ジェラス・ガイ」がかかると、微動だにせず聞き入り「酒を飲みながら聞いてたら泣いていたかも。感情を言葉より明確に伝えてくれる声ですね」と魅力を語った。

太宰治好きとしても知られるが、2人の共通点について「ジョンは俯瞰(ふかん)で見ている世界のとらえ方。それをどんどん寄っていって個人の視点にしたのが太宰。太宰の短編を読んで泣いてしまう時があるけど、ジョンもそれと同じ感覚になることがある」と説明。「俺やったら分かってやれるかも知れへん、という気持ちになる。それがいろんな人に刺さるんでしょうね」と話した。

71年にジョンはイギリスからニューヨークに拠点を移す。自身の上京に重ねると「1人になって本物の孤独を感じてみたかった。クラスの中で孤立しても寂しいと思わなかったけど、それは集団の中での孤独。東京での1人は怖くて、でもそれが良かった」。アルバイトの面接に落ち続けた当時を振り返り「落ちたコンビニに、1週間後インド人留学生が入っていた。彼に負けたんかと、コンプレックスが大きくなっていた時期です」と笑った。

イベント終盤、改めてジョンがニューヨークに移ったことに触れると、思い出したように「綾部は元気です」と切り出した。「お二人(ジョンと妻のオノヨーコ)が住んでいたところの近くのバーとか使ってるらしいです」と明かしていた。

ラジオパーソナリティーの上柳昌彦氏、音楽評論家の萩原健太氏も出席した。