ジャニーズの内博貴(32)が13日、東京・DDD青山クロスシアターで、東京公演初日を迎えた主演舞台「まさに世界の終わり」の会見を行った。重病の主人公の男とその家族の愛と葛藤を描く会話劇。

内は「大変でした。いろんな作品をやってきたが一番難しい。難解でした」と切り出し、報道陣に「何が一番大変か」と問われても「全部です」と答えるほど苦労している様子を紹介した。芸術的で文学的な作品は初めてだとし「理解するまで大変でした」とした。

会話劇のため、せりふも膨大な量という。1回に話す量は「10ページぐらいでしょうか。共演の皆さんそう。ずーっと聞いてる。終わったら、僕、ずーっとしゃべるの繰り返し」と紹介した。これまで、せりふを忘れたことはないというが「おそらく今後あるだろうな」と心配そうに語った。「気合を入れないと」と気を引き締めていた。ステージと客席は比較的近い。「緊張します。そんなに見ないでと思う」とも語り、報道陣を笑わせた。

一方、母親役の那須佐代子は内について「稽古で格好良すぎるというダメだしがよくあります」と紹介。内は「全員が僕をいじってます。そのしぐさは格好良すぎる、みたいな。普通に立っていただけなのに」と共演者との仲の良さを感じさせた。主人公の兄の妻を演じる大空ゆうひも「すてきな弟という設定の芝居を自然にできる」と語った。

芝居に苦労しているせいか、内は体重が3・5キロ減ったと紹介。「僕はオン、オフの切り替えができるタイプなんですが、これは終わっても引きずっちゃうんです。初めてです。本当に病気になるんじゃないかと心配になります。リフレッシュは家に帰って入浴剤を選ぶ時。それが一番楽しい」と笑った。