尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏(71)が、東京・港区の高級ブランド街に児童相談所の建設をめぐる問題で、メリットを挙げて「素晴らしい南青山にブランドアップしてほしい」と期待を寄せた。

港区は南青山に児童相談所や母子生活支援施設などが入る複合施設を2021年4月開設に向けて建設を計画しているが、周辺住民からは賛成意見のほかに反対の声もあがっているとFNNが報じた。

尾木氏は17日更新のブログでこの問題に言及。反対する住民から「ブランド力が落ちる」「14歳以下の触法少年が保護されている児童相談所が入るのでは治安が悪くなるのではないか」といった声があがっていることについて、「心配の声も分からない訳じゃないのですが」と理解を示しつつ、同施設が建設されることで多くのメリットがあると指摘した。

「子育て環境が貧しく身近に子育て相談・支援センターができることは、若いママさんにとっては心強い。子育て・教育に優しい南青山という新しいブランド力がつけ加わるのではないでしょうか?」と尾木氏。こうした施設が先駆けて一等地に建つことで、同地域は「新時代のセンターになる」と表現した。

また、治安悪化を心配する声に対しても「児童相談所はほんの一時保護するだけで、少年院とは違います。赤ちゃんから高齢者まで、もちろん市民の相談所でもあるのです!頼りになります」と説明し、「区と住民が腹割って話し合い、納得づくで素晴らしい南青山にブランドアップしてほしいと思います」とつづった。