エッセイスト安藤和津さん(70)が18日、都内で、この日発売の著書「“介護後”うつ 『透明な箱』脱出までの13年間」(光文社)のPR会見を行った。

母の介護中に始まり、06年の母の死後も続き、昨年末に治るまで、13年間うつに悩まされた軌跡を家族愛とともに記している。

安藤さんは「心から笑ったことがなく、やっと心から笑えたのは昨年暮れ頃」と語ると「高齢化時代。介護中の方の気持ち、私のように喪失感からの出口がなく、もがく人を増やしたくない気持ちで書きました」と本を書いた動機を説明した。うつからぬけたのは「孫ができ、次の世代に命がつながっていく光の希望が見え、つらいことより幸せなことが多くなった感覚があったこと」と説明した。

次女の安藤サクラ(32)がNHK連続テレビ小説「まんぷく」にヒロインとして出演中。安藤さんは「毎日見ています。面白いです。朝ドラは絶対に朝、1日が楽しくなる番組がいいと思う。実は隠れ万平さん(長谷川博己)ファンになっています。サクラには『何言っているの』と言われています。朝のスタートがいい感じです。スキップ系の気持ちで朝を迎えています。実は連続で朝ドラを見るのは初めて。15分正座して見ています。夫が出ていた時はちゃんと見てなかったのに」と笑った。また「(サクラは)親孝行」とも。朝ドラが心の栄養剤になっているようだ。