25日の大阪マラソンに出場するブラックマヨネーズ・小杉竜一(45)が8日、大阪城公園で練習を公開した。MBSテレビのスポーツバラエティー「戦え!スポーツ内閣」(水曜午後11時56分、関西ローカル)の企画で参加が決まった。

昨年の同大会では、8・8キロ(チャレンジラン)を走り、規定時間オーバーの1時間53分だった。

今回、サポートスタッフに、98年バンコク・アジア大会1万メートル金メダリストで、現在は立命館大学陸上部で指導にあたる高尾憲司氏(43)が入った。

この日は、10月11日に高尾氏を交えて、体重119キロなどといった“笑撃的”な結果が判明した体力測定以来の本格練習で、初の合同練習。ペース感を養うことを重点に約5キロ、1時間程度、汗を流した。

自宅近辺で自主練習も行っている小杉だが、扁平(へんぺい)足と加重によって、土踏まずが完全に「消滅」。それが原因で足の裏に痛みがあったそうだが、練習前に高尾氏からテーピングと、正しい靴ひもの結び方を指導され「最初は足が痛くて絶望的だったが、自分でも思ってたより動けたんでビックリした」と手ごたえをつかんだ。

本番への意気込みを聞かれると「(今日の距離で)しんどかったんで、42・195キロを考えると気が遠くなる」。さらには「会社もどうかと思うんですけど…」と切り出し、この企画と同時に、ほかにも2番組の企画が進行していることを明かした。

「ダイエットでかっこいい体を目指す企画」と「年末までに105キロを切らないとスカイダイビングをやる企画」だそうで、「ちょっとワケ分からんく(なく)なってます。いったい何の練習してるのか」。苦笑いするしかない状況だが、ダイエットに向けた筋トレや、マラソンに向けた食事制限などで、体重は8キロ減って111キロになった。

「いま、3つの番組に絞り上げられてる」。愚痴をこぼしながらも、本番のマラソンに向けては「5キロ、10キロと考えて、結果的に完走がついてくれば」と話す。

この日初めて小杉の走りを見た高尾氏は「予測していたよりも、しっかり走れたというのが現状」と合格点も与えた。

ただ、今回のマラソン企画を聞いた際には「正直、ちょっとむちゃぶりやなって思いもあった」と、本音も吐露。ただし、触れ合ってみると、小杉にはテレビ画面からは伝わらない「すごく真面目でほんとに一生懸命」な面に感心させられたという。

それゆえ、高尾氏は「感動を与えられる走りができるんじゃないか」と期待も高めた。

高尾氏はこれまで、巨漢芸人のガリガリガリクソンをマラソン完走に導いており、今年の小杉には「忙しさが違う」と心配しながらも、番組企画掛け持ちが奏功すると見る。「動くってことが一番大事。動き続けて、前に進み続けることが今回の勝負」だと言い、筋トレに取り組むなどしていることは、マラソン完走へもプラスになると話していた。

小杉の挑戦、その模様はMBSテレビ「大阪マラソン2018 パパがんばるゾ!SP」(25日午前10時)で放送。28日の同局「戦え!スポーツ内閣」では、完全密着ドキュメントが放送される。