レディー・ガガ(32)が8日、SAG-AFTRA財団主催「パトロン・オブ・ザ・アーティスト賞」ファンドレイザー・イベントでの受賞スピーチで、自らの精神的危機との闘いについて語った。

米ニューヨーク・ポスト紙などによると、ガガはスターとして成功すればするほど、以前から抱えていたメンタル的な問題が悪化していったと告白。「次々に押し寄せる仕事の依頼を、断る勇気がなかった」と振り返ったという。

ストレスとプレッシャーで目の前が真っ暗になり、フラッシュバックに苦しんだり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状からやがて身体的な痛み、繊維筋痛症、パニック障害、自殺願望まで引き起こすようになったという。

ガガは、「私にとっては遅すぎました。だから今、そのことを伝えたいのです。もっと早く、助けが必要だった。精神面のケアが必要だった」と語った。最近は健康状態が改善してきているというガガは、7日にロサンゼルス市内で起きた銃乱射事件の犯人がPTSDを患っていた事実にも触れ、「私たちは精神面の健康に光を当てる必要があります。世界を変えましょう!」と呼びかけた。(ニューヨーク=鹿目直子)