女優赤木春恵さんが29日、心不全のため94歳で死去したことを受け、赤木さんの代表作だったTBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」シリーズの脚本家橋田寿賀子さん(93)が「とても残念です」と、お悔やみのコメントを発表した。

橋田さんが約50年前、静岡・熱海に住居を移したころ、赤木さんも偶然、近所に家を建てたことがきっかけで、親しくなったという。「赤木さんの優しい人柄に接したおかげで、彼女の役を深く掘り下げて書くことができました」と、赤木さんが演じた小島キミ役が、当て書きに近い部分があったことを打ち明けた。「優しさと厳しさと同時に表現できるけうな女優さんです。もうこんな女優さんは出てこないと思います」(原文まま)と、不世出の大女優の死を悲しんだ。