8日に放送された日本テレビ系連続ドラマ「ドロ刑-警視庁捜査三課-」(土曜、午後10時)の第9話視聴率が8・4%(関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べで分かった。第1話11・8%、第2話8・6%、第3話8・5%、第4話8・4%で、第5話は8・4%、第6話は8・1%、第7話は8・7%、第8話は7・6%だった。

同作は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の福田秀氏の漫画「ドロ刑」を原作にしたドラマ。原作自体が今年1月に連載が始まったばかりで、異例の速さでの実写ドラマ化となった。

Sexy Zone中島健人(24)演じる新米刑事、斑目勉(まだらめ・つとむ)が、遠藤憲一(57)演じる誰も姿をみたことがない幻の大泥棒、煙鴉(けむりがらす)を相棒に難事件に挑む新感覚刑事ドラマで、本当の正義とは何かを問う作品だ。

13係の美人係長鯨岡千里を稲森いずみ、捜査一課出身の元エリート皇子山隆俊を中村倫也、元指名手配専門刑事勝手田利治を丸山智己、手口捜査のスペシャリスト細面隆一を野間口徹、元スリ専門刑事左門陽作を板尾創路、変装の達人宝塚瑤子を江口のりこ、元音楽隊の小平美希を石橋杏奈が演じる。

第9話は、斑目は煙鴉に利用されていたことが信じられず、ショックを受けている。そんな中、斑目のIDを偽造した何者かが13係に侵入し、1万円札200枚を部屋にばらまくという事件が起こる。そこには、煙鴉のたばこの香りが残されていた。煙鴉から13係への宣戦布告に、斑目はますます複雑な心境になる。皇子山は斑目に、煙鴉がただの泥棒ではなく、人も殺していていると告げる。

皇子山の言葉からある事件を調べた斑目は、5年前にギルバート記念病院の医師だった皇子山の妹・真里が自宅に持ち帰ったある資料を盗まれた後、不振な自殺を遂げていたことを知る。

煙鴉は夜道で突然斑目の前に姿を現し、意味深な言葉を語る。自分に近づいた真意を問いただそうと食い下がる斑目に、煙鴉は迷わず銃口を向ける。

煙鴉が残したコースターに書かれた「七波隆」が次のターゲットとにらんだ13係は、煙鴉逮捕に全力を尽くす。七波の手帳が目的とみた13係は、七波のシンポジウム会場で煙鴉を待つ。七波をマークしていた左門は、周りが全員“スリの目”をしていることに気付く。その中の1人が七波から手帳をする。その男を取り押さえようとするが、その隙に煙鴉は手帳を見て七波に返し、会場を立ち去る。

斑目はいつものバーで、バーテンダーから煙鴉が「阿川義一」と書き残したコースターを渡される。阿川の職場を停電させ、忍び込んだ煙鴉を追い詰めた13係だが、斑目の前で不適な笑みを浮かべた煙鴉はそのまま姿を消す。

そのころ13係では、鯨岡が車に乗り込むと後部座席には煙鴉がいる、という内容だった。