今年で15回目を迎える大学生漫才日本一を決める「大学生M-1グランプリ2018」が15日、東京・新宿の早大で開催され、ダイソンウェイパー(創価大)が優勝、史上最多の参加218組の頂点に立った。

ダイソン-は創価大落語研究会に所属する、ツッコミの佐坂誠一(4年=22)とボケの山田敬弘(4年=22)のコンビ。

事前の動画審査で選ばれた7組と敗者復活を勝ち上がった1組の計8組で争われたセミファイナルステージは「言葉ネタ」で2位で通過。1位のキャラメルアンセム、3位のサンタニック・ブンブン・ヘッドと争われたファイナルステージでは「ピザって10回言ってみて」でおなじみの「10回ゲームネタ」で爆笑を誘った。審査員5人の投票では、キャラメル-と2票ずつを獲得。サンタニック-に投票した審査員がダイソン-に軍配を上げて優勝が決まった。

羽生結弦似のルックスでスピーディーにボケまくる山田に、落ち着いた佐坂が的確に突っ込んでリズミカルにネタを回して行く。2人は「1本目のネタは夏休みから練習して、ボケを変えたりしながら完成させました。2本目に自信のあるネタをやることができました。時間がギリギリでしたが、オチまでやり切ることができました」と笑顔を見せた。

卒業後はプロを目指す。佐坂は大阪、山田は神戸出身とあって吉本の養成所、大阪NSC入りして一から鍛え直す覚悟だ。佐坂は「好きな芸人じゃコウテイです」と、大阪で売り出し中の吉本の若手コンビを、山田は「ダイアンが好きです」と、今年の上方漫才大賞の大賞を受賞した実力派を挙げた。