高田純次(71)の街歩き番組「じゅん散歩」(月~金曜午前9時55分)で、高田の出身地である東京・調布散歩の模様を21日から放送する。高田の誕生日、1月21日の週は地元散歩が毎年恒例。このほど行われたロケに記者が同行し、高田の魅力に迫った。

高田は「本日の主役」と書かれたたすきを肩から下げ、さらに「HAPPY BIRTHDAY」の文字で形作られたメガネを掛けた“誕生日仕様”でスタート地点の母校、調布市立第二小学校に登場した。「こういう格好の時は学校関係者に会いたくないなあ」。開口一番の冗談に、パリッとした早朝の空気が緩む。

調布エリアのロケは今年で4回目。歩いていると、地元の人が「また来てるんだね」と話す声が聞こえる。高田の誕生日散歩も浸透し始めているようだ。

小学校の校舎を背にオープニングを撮影し、いざ出発。この日は出身の同市立第三中学校も訪問した。「卒業以来初めて」という同校では、壁に貼られた学生の絵を眺めて「絵は得意中の得意。交通安全週間で取り上げられたり」としみじみ。一方で「神童と呼ばれてましたから。勉強も出来て、『どちらの貴族の方?』なんて言われたり」と、自信たっぷりに笑った。

体育館に到着すると、集まった3年生が校歌を披露してくれた。懐かしいだろうと思いきや、高田は「初めて聞いたな。全然覚えてない」とあっけらかん。その後同級生に電話し「三中の校歌、覚えてる? 歌ってくれたけど記憶がないのよ」と、正直すぎる姿に笑ってしまった。

高田は常に自然体だ。カメラのオンオフは関係ない。母校のインターホンを押し「聖徳太子というものです」とおなじみのボケをかませば、休憩の間も「お昼ご飯のタイミングはこの人の一存で決まるの」と女性スタッフをいじって笑う。

撮影に区切りがつくと、スタッフから誕生日プレゼントとして高田を模した特注の人形が贈られた。「え~似てる?」と人形をまじまじと見つめていると、道行く女性が「横顔がそっくりよ」と声を掛けてきた。「そう?」と自然に反応する高田のスタンスが、見る人の心を和ませる。