16年「ゆるキャラグランプリ」で優勝した高知県須崎市のマスコットキャラクター「しんじょう君」に酷似し、著作権を侵害しているとして同市から活動停止を求められているゆるキャラ「ちぃたん☆」の商標登録を出願した芸能事務所が7日、見解を示した文書を報道各社に送付した。

同社は「お騒がせしてしまい、誠に申し訳ございません」と謝罪した上で、経緯と見解を説明した。コツメカワウソをモチーフに、「しんじょう君」と同じ作者がデザインした「ちぃたん☆」は17年に誕生。その後、須崎市の元気創造課の担当者と話し合った末、カワウソをモチーフにした「しんじょう君」とともに、同市のPRなどを行うことや、同市観光大使に任命されることなどを聞いたという。同社は、これを受けて「ちぃたん☆」のキャラクター化を決め、同市同課担当者から、デザイナーや着ぐるみの製造会社も紹介されたとしている。

さらに、着ぐるみなどの制作過程で、複数回にわたって、同市同課の担当者にデザインを見せるなどして確認してもらったとしている。また、「ちぃたん☆」のデザインなどを利用したいという企業から、「しんじょう君」の著作権などを侵害しないか確認を求められた際、同市同課に問い合わせ、同市の許可は不要という回答を得たという。このため、「しんじょう君」に関する権利を侵害することはないと判断。その後も、同市のイベントなどに参加し、「しんじょう君」とも何度も共演した。

しかし、「ちぃたん☆」は、過激なパフォーマンス動画をネット上で公開するなどして注目された一方、「暴力的」などの批判もあった。姿も似ており、同市によると、苦情が殺到していたという。

「ちぃたん☆」は今年1月17日、同市から、著作権侵害に基づくキャラクター使用中止の通告を受け、観光大使も解任された。同社によると、同29日にそれまでの経緯を同市に説明。同2月1日には、同市による「ちぃたん☆」の取引先への通知についても、同4日に再び見解を説明した上で、話し合いによる解決を求めてきたという。「一緒に活動してきた『しんじょう君』に関する須崎市様の権利を制限する意図などまったくない」としており、「キャラクターを支えてくださる皆さまのためにも、今後も須崎市様との間でお話し合いによる解決を求めていく所存です」と、同市が求めている使用中止の見直しを求める姿勢を示している。