女優木村佳乃(42)主演のフジテレビ系連続ドラマ「後妻業」(火曜午後9時)の第4話が、12日に放送される。

物語の舞台は大阪。男をたぶらかす天才・武内小夜子(木村)は、結婚相談所「ブライダル 微祥」社長の柏木亨(高橋克典)が陰で営む後妻業のエース。その美貌、話術、度胸で数々の男をとりこにし、後妻としてその最期をみとって遺産を手に入れてきた。小夜子に狙われた資産家・中瀬耕造(泉谷しげる)の娘・中瀬朋美(木村多江)は、私立探偵・本多芳則(伊原剛志)の力を借りて、病床に伏せる父の遺産を守るために立ち上がる。

父の遺産を守るために奮戦する中瀬朋美役の木村多江(47)は、自身の役について「快活で、さっぱりとして、負けん気が強いけど、人間臭く弱い部分もあります。どんな年齢の女性でもなにかしら問題を抱えていると思いますが、朋美も同じで、それでも前向きに生きようとしています。わたしのマネジャーがすこし朋美さん的で、こういうところまねしてみようかな、とか、ちょっと参考にしています(笑い)」。演じる上で気を付けているのは「ウエットにならないように心がけています。あとは、小夜子さんとのケンカのシーンですね。一方的に怒鳴るのはありましたが、お互いに言い合うケンカのお芝居は初めてです。エネルギーを使いますね。佳乃ちゃんが普段から太陽のように元気なテンションだから、それに引っ張ってもらっています。普段のわたしはローテンション(笑い)。だから、自分にないペース、速度、リズムで話すことに労力を使います。得意じゃないものが詰まったケンカのシーンなんですよ。佳乃ちゃんはセリフ量が多いし、長回し撮影も多いので、間違わないようにと、緊張感もすごい。いろんなところに力が入っちゃうので、ケンカシーンの撮影翌日は疲れ切っています(笑い)」と話している。

第4話では、小夜子(木村佳乃)は朋美(木村多江)に、これまで自分が後妻に入った資産家の老人すべてが“孤独”を抱えていた、さらに、朋美の父親も死を望んでいた、と打ち明ける。朋美の追及を逃れた小夜子は次の獲物である、大手外食チェーンの会長を務める富樫幹夫(佐藤蛾次郎)に遺言公正証書にサインをさせようと動きだすが、認知症を患っている幹夫には思うように話が通じず手を焼く。

元マル暴刑事で私立探偵の本多(伊原)は、小夜子が次のターゲットを見つけたことを突き止め、後妻業の黒幕である柏木(高橋)に接触。朋美に雇われた探偵だと身の上を明かしたうえで、小夜子について探りを入れる。次は、後妻業の片棒を担いでいる司法書士・新井欽司(河本準一)に接触。新井が小夜子が公正証書を作成する際に証人となっていたという事実をネタに、揺さぶりをかける。小夜子が今までのように簡単に公正証書を作れないよう、手を回したのだ。

柏木の元へ、刑務所から出所したばかりの小夜子の弟・黒沢博司(葉山奨之)が訪ねてくる。あてのない博司は、金の無心をするため、柏木から小夜子の居場所を聞き出す。小夜子は、5年以上会っていなかった弟が現れたことに立腹するが。