中村勘九郎(37)中村七之助(35)市川中車(53)中村扇雀(58)が出演する「四国こんぴら歌舞伎大芝居」(香川・琴平町の金丸座、4月6~21日)の会見が20日、都内で行われた。中村勘三郎さんらが昔ながらの芝居小屋で始めた「こんぴら歌舞伎」も今年で35回目で、勘九郎の「すし屋」「高坏」、七之助の「心中月夜星野屋」、扇雀の「傾城反魂香」、中車の「芝浜革財布」が上演される。

10年ぶり2度目の勘九郎は「父の思いがこもった劇場。1つでも2つでも、大きくなった姿をみせたい」と言えば、七之助も「父が20代後半で金丸座を見て、ここに魂を吹き込まないといけないと思い、ここで公演を始めた。突き進む熱量、パワーを引き継いで一生懸命に務めたい」。

中車も2度目で「改めて勘三郎さんの存在を強く感じる。歌舞伎で初めて舞台に立った時に勇気づけられたのが勘三郎さん。その息子の勘九郎さん、七之助さんと一緒の舞台で、命がけでやれとおっしゃっているように思う」。6回目の扇雀は「ここで勘三郎さんとの楽しい思い出がいっぱいある。勘三郎さんの魂が宿り、成長させてくれる劇場。少しでも力になれたら」と話した。

NHK大河ドラマ「いだてん」に主演する勘九郎は昨年11月以来の歌舞伎出演となる。「4月は(収録が)空いた。お客様のパワーをもらい、5月からの撮影に臨みたい」。