ジャニー喜多川社長が初めて映画の製作総指揮をとる「映画 少年たち」(本木克英監督、3月29日公開)のプレミアムトークショーが24日、ロケ地となった奈良市の旧奈良監獄で行われた。

1969年に初演した歴史ある舞台の映画化。舞台版にも出演していたSixTONES(ストーンズ)のジェシー(22)は「すごく懐かしい。とても寒くて、カイロ20枚を張って撮影した。敷地内は火が使えなかったので」と昨年の冬と夏に行われた撮影を振り返った。

映画は2012年の少年刑務所が舞台。少年たちが日々ケンカを繰り返す中、SixTONESの京本大我(24)演じる新入りが入る。誰ともなじもうとせず、いつも1人で日記を書いていた。関ジャニ∞横山裕(37)演じる厳しい看守長に対抗しようと、少年たちが団結し、明日への1歩を踏み出していく。

京本が「雪かきをしなければ撮影ができない日もあった」と話すと、雪の日に1人で夏のシーンの撮影に参加したなにわ男子の西畑大吾(22)は「みなさん、コートとか着ているのに僕だけ五分丈の衣装。これ、いじめられてんな、と思った」と笑わせた。

トークショーに出席した本木監督は旧奈良監獄での撮影について「ジャニー喜多川さんがこの奈良監獄がホテルに変わるというニュースを聞かれて、この場所だったら、本物の『少年たち』が撮れると。交渉を重ねた結果、撮影が実現した」と説明した。映画の完成後には『映画ってすばらしいですね。本当によく撮っていただいた』と言葉をいただいたと明かした。

国の重要文化財である旧奈良監獄は1908年に建てられ、2017年3月末まで奈良少年刑務所として実際に使用されていた。老朽化で閉鎖され、21年春にホテルなどの複合商業施設として生まれ変わる。