昨年10月に現役引退を表明した元卓球選手の福原愛さん(30)が、東日本大震災が起きた3月11日にブログを更新することへの葛藤を明かした。

震災から8年。福原さんは11日にブログを更新し、「震災が起きてから3月11日はほぼ毎年ブログを更新していましたが、去年は更新しませんでした。3・11の日じゃなくても心の中では常に想っているのに、ブログを書かなきゃいけないようなそんな風潮に疑問を感じたからです。毎年同じようなことを書いている気がして、何を書いたらいいかわからなくなりました」と明かした。

「ブログを書かないとあの日を忘れられたと思われてしまいそう。でも一体誰のために書こうとしてるのか。偽善者ぶりたいから書いているの? 私は忘れていませんよ、というアピール? そんな心の葛藤がありました」という。福原さんは甚大な被害を受けた宮城県仙台市出身。「私にとって3・11は私が卓球を始めた8月13日と同じくらい大切な日です。決してこの日が来たから思い出すわけでもなく、常に心の隅に忘れられるわけもない暗く悲しい記憶として残っています。仙台を故郷とする私にとって何ができるのか、ずっと考えてきました」とつづった。

震災後、「少しでも明るいニュースをお届けしたい」との思いから、プレースタイルにも変化があり、「戦術をつかまらないために勝ち目のないゲームは途中で捨てて次のゲームに切り替えるという戦い方から、どの部分を切り取ってみても絶対に捨てない戦い方へ。少しでも諦めない姿勢が伝わればとプレーしてきました」という。「コートを離れた今、選手じゃない自分に何ができるのか。被災された皆さんに対して何が必要なのか、私にできることとかみ合わせながら積極的に取り組んで行きたいと思います」と福原さん。「東日本大震災だけではなく、熊本地震や北海道胆振東部地震において復興・復旧作業をなさってる皆様、体調に気をつけてお過ごしください。そして被災された皆様がほんの少しでもこころ穏やかに生活できる日が来ることを心よりお祈りしています」とつづった。