昨年9月に亡くなった樹木希林さんの最初で最後の企画した作品となった、実際にあった事件をモチーフに作られた映画「エリカ38」(日比遊一監督)が6月7日に公開されることが12日、分かった。

60歳を過ぎても「38歳」と偽り、色香で男たちを惑わし、話術で女たちをたぶらかし金を巻き上げ、異国の地で逮捕された、浅田美代子演じる“エリカ”こと渡部聡子を描いた作品。実際の事件をモチーフに制作された。

樹木さんが浅田の代表作になってほしいと企画。浅田にとって、74年の映画「しあわせの一番星」以来、45年ぶりに主演作となった。エリカと関係を結び、架空の投資話で金を搾取することを指示する男を平岳大が演じている。ほかに、窪塚俊介、山崎一、山崎静代、小籔千豊、小松政夫、古谷一行、木内みどりら演技派で個性豊かな役者たちが脇を固めている。また、樹木さんもエリカの母親役で出演しているという。