演歌歌手冠二郎(74)が、今年1月19日に虚血性心不全で心臓手術を行い、2月10日には自宅で転倒し、腰の骨2カ所を圧迫骨折していたことが16日、分かった。

所属事務所によると、昨年末から体調不良を訴えていたが、医者嫌いの冠は病院に行かなかった。ところが、1月17日に写真撮影の仕事をした際に「息がゼーゼーしていて立っているのがやっとの状態だった」(事務所)という。

最初はかかりつけ医に行ったが「これはただごとではない」と判断をして総合病院へ。心臓の冠動脈狭窄(きょうさく)などと診断され、同19日に心臓手術を実施した。医師から「病院に来るのが半日遅かったら亡くなっていた」と指摘されるほど、症状が悪化していたという。

2月5日に無事退院したが、同10日には自宅で転倒。腰の骨2カ所を圧迫骨折した。

同15日に新曲「さみだれ」のレコーディングをした際には、まだ骨折と分かっていなかった。だが、16年に結婚した31歳下のみなこ夫人が、冠の尻をたたいて病院に連れて行き、骨折が判明したという。

みなこ夫人は入院中や闘病している夫を献身的に看病。冠は「みなこを残して自分は死ねない」と周囲に語っている。

「さみだれ」は今月20日に発売。冠は「忘れられない楽曲になった」と、新曲の発売に闘志を燃やしているという。