米俳優ジョニー・デップ(55)が、元妻で米女優のアンバー・ハード(32)のDVに関する証言を「新たなウソ」として一蹴したと報じられている。

デップはハードに対し、5000万ドル(約55億円)の損害賠償を求める名誉毀損(きそん)訴訟を起こしたが、今度はハードがデップの訴訟に反論。DVの証拠となる破壊された部屋の写真とともに、薬物やアルコールに酔ったデップに暴力を振るわれたと証言した。

米ピープル誌電子版によると、ハードは裁判所に提出した書類の中で、デップに何度も殴られ、髪の毛をひっぱられ、首を絞められたとした上で、「彼は完全に別人になった。しばしば妄想的で、暴力的だった。そういう時のジョニーを“モンスター”と呼んでいた」と証言。

しかし、同サイトによると、デップ側もハードの証言を「でっち上げ」として全面否定したという。デップの弁護士は、ハードが2009年、当時の恋人に暴力を振るい、逮捕された事件を指摘するとともに、同サイトに、「DVによる逮捕歴のある女性による訴えは、彼女の新たなウソを示している」とコメントした。

一方、デップによる数々のDVについて詳細に証言したハードは、「交際1年目で気づいたことだが、ジョニーは酒や薬物を乱用していて、暴力行為について覚えていないことが多かった」としている。(ニューヨーク=鹿目直子)