演歌歌手大月みやこが26日、都内で、今月23日に73歳の誕生日を迎えた誕生会と24日に新曲「せめてもう1度」を発売した新曲披露を兼ねたイベントを行った。

東京五輪のあった1964年(昭39)に歌手デビュー。日本レコード大賞の大賞や最優秀歌唱賞を受賞し、NHK紅白歌合戦には10回出場。音楽界への功績などを評価され、16年に文化庁長官賞、17年には春の叙勲で旭日小綬章を受章した。昭和と平成の2つの元号を芸道一筋に駆け抜けてデビュー55周年。いよいよ来月から「令和」の新時代を迎える。

「デビューをしてから55年。ずっと、スタッフが『大月にこの歌を歌わせたい』という曲を歌ってきました。常に200%信頼できるスタッフに囲まれて、今も歌っていられて、『令和』を迎えられるなんて世界一の幸せ者だと思います」。

55周年記念曲の第1弾「母なる海よ」は叙情歌、第2弾の「海鳴りの駅」は王道演歌、そして第3弾の今作はムード歌謡曲に仕上がった。「いじらしく、いとおしい女性の思いを曲にしました。これも『大月みやこ』の新しい引き出しになりました」と納得顔で説明した。

6月5日には東京・中野サンプラザで55周年記念コンサートを行う。大月を「お姉さん」と呼んで慕う布施明(71)がゲスト出演する。「デビューをしたのが同じレコード会社で、私が1年早いんです。当時、彼はすごいプレーボーイだった。だからステージで何を話すか分からないわよ。口止めをされているけど…」。冗談を飛ばしながら、最近になって、布施から「何であの時に口説かなかったんだろう」と言われてることも笑顔で明かした。