米人気スパイ映画「007」シリーズ最新作「ボンド25」の制作発表が行われ、映画「ボヘミアン・ラプソディ」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役を演じることが正式に発表された。

同シリーズ第1作目「007/ドクター・ノオ」(63年)のロケ地でゆかりの地の1つとして知られるジャマイカにある原作者イアン・フレミング氏の別荘ゴールデンアイで行われた発表イベントは、全世界にライブストリーミングされた。イベントには本作の監督に抜てきされた日系米国人のキャリー・フクナガ監督や前作から引き続き6代目ジェームズ・ボンド役を演じるダニエル・クレイグ、ナオミ・ハリスらキャストが登壇。新たに「ブレードランナー2049」(17年)で知られる女優アナ・デ・アルマスやマレックらの出演も発表された。

仕事の都合で不参加だったマレックは、「Mr.ボンド、25作目のミッションは決して簡単に乗り越えられないことを約束しよう」とビデオメッセージを寄せた。本作を最後にボンド役を卒業するクレイグは、「子供の頃から家族と一緒に観ていた大好きな作品。私たちは伝統を守りながら素晴らしい映画を作ってきた」とコメントしている。本作は来年4月に全米公開を予定している。 

(ロサンゼルス=千歳香奈子)