俳優松平健(65)が8日、都内で行われた映画「武蔵-むさし-」(三上康雄監督、25日公開)完成披露舞台あいさつに出席した。

同作は、巌流島の決闘で知られる武蔵と彼を取り巻く人びとの物語を史実に基づいたオリジナルストーリーを三上監督が描いている。武蔵役は細田善彦(31)が務め、佐々木小次郎役を演じる松平は静かに語った。

「今までの佐々木小次郎とはイメージが違ったと思います。私もいろんな方が演じた佐々木小次郎を見てきましたが、なぜ武蔵と戦わなくてはならなかったのかということが今回ハッキリしたと思います」

また、三上監督からの重要なメッセージとして、「私(小次郎)は武蔵には切られていません」と明かし、新解釈を示した。

この日、目黒祐樹(71)水野真紀(49)若林豪(79)中原丈雄(67)清水紘治(75)原田龍二(48)遠藤久美子(41)武智健二(47)半田健人(34)木之元亮(67)三上監督(61)が登壇した。

武蔵役を務めた細田は「今日もそうですが、撮影中もすごい人たちばかりなのでとにかく緊張しました。でも、武蔵として力強く存在しようと思いました」とアピールした。そんな細田を松平は「大変野性的で頑張っていた」とし、目黒は「武蔵を演じる力強さがすばらしかった」と称賛した。また、中原は「時代劇が少なくなっている中で、若い人に良い肥やしになっていくと思う」とエールを送った。

水野は撮影終わりで帰る際、「お疲れさまです。水野帰ります」と3回連呼していたことを三上監督に暴露された。三上監督から「選挙じゃないんだから!」と突っ込まれ、「そうでしたか?」とほほ笑んだ。