V6岡田准一(38)主演のテレビ朝日開局60周年記念5夜連続ドラマスペシャル「白い巨塔」(26日まで、午後9時)の第4夜が今日25日、放送される。主人公の外科医・財前五郎の転落が始まる第4夜の見どころを紹介する。

岡田演じる出世に野心的な天才外科医・財前五郎と、松山ケンイチ演じる患者第一主義の内科医・里見脩二を中心に、教授選や誤診裁判を通し大学病院に渦巻く人間の欲望を描く。何度も映像化されてきた山崎豊子氏の同名ベストセラーを、5夜連続でドラマ化した。

共演は沢尻エリカ、寺尾聰、松重豊、満島真之介、八嶋智人、美村里江、市川実日子、小林薫、夏帆、市毛良枝、高島礼子、飯豊まりえ、椎名桔平、柳葉敏郎、岸本加世子、向井康二、斎藤工、山崎育三郎。

物語は教授選から医療裁判へ舞台を移す。財前がドイツの学会で称賛を浴びていたその時、執刀を担当した繊維問屋の店主、佐々木庸平(柳葉)の容体が急変し死亡する。肝不全という死因に納得できない妻のよし江(岸本)と息子の庸一(向井)は、里見の勧めで病理解剖を受ける。財前は「膵臓(すいぞう)以外に問題はない」と話していたが解剖の結果、血液内リンパ腫の肝不全で死亡したことが判明する。傲慢(ごうまん)な診療態度に疑問を持っていた佐々木親子は、財前を訴えることを決意する。

訴えられたことを知らない財前は、帰国するや記者に囲まれる。医学部長・鵜飼裕次(松重)は、教授選で財前を推したために立場が危うくなったと怒りをあらわにするが、財前は「全て遺族の誤解で、後ろめたいことは一切ない」と言い切る。

一方で財前は、解剖を勧めた里見とそれを許した部下の柳原雅博(満島)に詰め寄る。里見は財前との溝の深まりを感じ、カルテ改ざんを暗に求められた柳原は真実と自分の将来をてんびんにかけ、次第に追い込まれていく。

何が起きたかを知りたい遺族と、保身に全てを懸ける財前の戦いが始まる。