木村拓哉(46)が、来年新春に2夜連続で放送される、フジテレビ開局60周年特別企画のドラマ「教場」に主演、警察学校のカリスマ教官を演じることが2日、分かった。今月1日にクランクインして、自身にとって令和初のドラマ収録に臨んでいる。

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原作は2013年(平25)に「週刊文春ミステリーベスト10」第1位に輝いた、作家長岡弘樹氏の同名小説。木村は警察学校の初任科第198期短期課程を担当する教官・風間公親(かざま・きみちか)を演じる。脚本は「踊る大捜査線」シリーズのヒットメーカー君塚良一氏で、同氏の作品に木村は初出演。演出は「若者のすべて」「眠れる森」「プライド」の中江功ディレクターが担当する。

木村が演じる風間は「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である」と考え、トラブルに見舞われた生徒に容赦なく退校届を突きつける非情な男だ。職を転々とする落ちこぼれ転職組、婚約者を亡くした女性など、さまざまな経歴を持つ30人の教え子と冷酷に相対する。よこしまな考えを持つ生徒をクールに観察して暴き、彼らが巻き込まれる窃盗、薬物、ガス中毒、傷害などの事件を解決していくミステリー作品だ。

撮影前から警察学校の訓練に参加して、役作りに励んだ木村は「風間という役は、生徒の立場からすると“にらまれたら終わり“というような、できれば距離を取りたいキャラクターなので、現場では、アンテナを張って間合いを取る必要があると思っています」。クランクインでは「一刻も早く撮影したかったので、ようやくゲートが開いて前に進むことができるという思い。非常に心地よい緊張感の中で現場がスタートしたので、すごく楽しいです」と話している。