アニメーション映画監督の宇井孝司さんが、5日午後3時2分に亡くなった。57歳だった。この日、宇井さんの家族がSNSを通じて発表した。

家族によると、宇井さんのは先月31日の正午頃、都内の駅で心筋梗塞で倒れ、緊急搬送されたという。病院に着いた際は、心肺停止の状態だったというが、その後2度の急変を乗り越えていたという。だが5日に家族に見守られながら、穏やかに息を引き取ったという。

家族は「日頃より兄を愛して下さった皆様、本当に感謝しかございません! 心より御礼申し上げます。ありがとうございました。兄の言葉を借りると、人の希望(のぞみ)の美しさを信じ抜いた、人生だったのではないかと思います」とつづった。

宇井さんは、アニメ「タッチ」で初演出を担当すると、88年には手塚治虫さんと映画「森の伝説」を手掛け、「ジャングル大帝」の監督、脚本を担当。00年には「スペーストラベラーズ」の劇中に登場するアニメ映画の監督を務めるなど活躍した。