関西テレビ(大阪市=カンテレ)が制作したバラエティー番組「胸いっぱいサミット!」(日曜正午)で、パネリストで出演した作家の岩井志麻子氏が、韓国について「手首切るブスみたいなもん」などとリストカットする女性に例えたともとれる発言をし、インターネット上で「ヘイトスピーチ」と批判の声が上がっていることに、同局は19日、あらためて謝罪した。

同日、株主総会と取締役会を開いた後、記者会見を行った。会見で羽牟(はむ)正一新社長は「着任前でリアルタイムでみることはできなかったが、この件に関しての第一印象は違和感があった。認識、意識、配慮にかけていた」と謝罪した。

問題になったのは5月18放送分で、2月に天皇陛下(現上皇さま)の謝罪で慰安婦問題が解決すると発言した韓国の文喜相国会議長が、5月の代替わりの際に祝電を送ったというニュースを巡って議論した部分。

韓国人の夫を持つ岩井さんは、進行役から「韓国人気質」を尋ねられ、「手首切るブスというふうに考えておけば、だいたい片付くんです」と述べた。その上で「『来てくれなきゃ死んじゃうんだから。死んだらあんたのせいだから』(と韓国に言われ)、中国とか北朝鮮は『死ねば』と言っちゃうけど、日本は『そんなこと言うなよ。おまえのこと好きなんや』って…」などと発言した。

番組は生放送ではなく、事前収録だった。同番組は、さまざまなニュースをパネリストが議論するバラエティー。関西、中京、北海道地区で放送されている。