テレビ朝日系「朝まで生テレビ!」の司会を担当する同局政治部・村上祐子記者(40)の夫で、弁護士の西脇亨輔氏(48)が17日、国際政治学者の三浦瑠麗氏(38)を名誉毀損(きそん)で東京地裁に提訴したことを、マスコミ各社にファクスで発表した。

西脇氏のファクスによると、今年4月に週刊ポストで妻の村上記者の不倫疑惑報道があった際に、同記者が同番組の出演を見合わせた件について三浦氏が「そもそも何年も別居し離婚調停後、離婚訴訟係争中の人を不倫疑惑とする方が間違い」「週刊ポストは村上さんの相手が破綻事由でないことも、離婚訴訟中であることも知ってて敢えて隠して不貞行為のように書いたでしょ」などとツイート。 三浦氏のツイートが、それまで報じられていなかった西脇氏と村上記者の夫婦関係調整調停や離婚訴訟の事実をさらし、夫婦関係は完全に破綻していたと根拠なく伝えて西脇氏のプライバシーを侵害し、かつ、村上記者のしたことは「不貞行為」でないなどと誤った記載をし、さらに、夫婦関係はほかの理由で完全に破綻していたと根拠なく決めつけることで、西脇氏が離婚訴訟で不合理な主張をしているなどの印象を与えて同氏の名誉を毀損したことなどから、西脇氏はこのほど、慰謝料300万円と謝罪広告を求めて三浦氏を東京地裁に提訴したという。

4月15日発売の週刊ポストは、村上記者とNHK記者との不倫疑惑を報じた。同月23日、テレビ朝日は定例社長会見で、同報道をうけ局幹部が、村上記者の「朝まで生テレビ!」出演について「総合的に判断して、当面の間出演を見合わせます」と話していた。村上記者は、6月28日深夜の同番組から復帰している。

村上記者は01年同局入社。アナウンサーとして活躍し15年、報道局政治部に異動した。

以下、西脇氏が記した「提訴にあたりお伝えしたいこと」というコメント全文。 

 

 

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不倫には被害者がいます。私は不倫疑惑報道を目にしたとき、頭の奥が痺れ、眠ることができなくなりました。

その中で三浦瑠麗さんのツイートを読みました。

それは離婚訴訟や調停などのプライバシーを、新たに晒すものでした。

報道が正しければ妻である村上祐子記者がしたことは「不貞行為」ですが、そうではなかったかのように書かれていました。

夫婦関係は完全に破綻していたと、根拠なく決めつけていました。

不正確なツイートは拡散し、多くの人がそれを信じ、夫である私への批判の声が相次ぎました。三浦さんのツイートで、ふたたび心が喪われました。

このまま、何もなかったことにしようとも考えました。

しかし、泣き寝入りはしたくありませんでした。

人の痛みなどどうでもよいのなら、社会や政治を語る資格はないと思いました。

そこで裁判を闘うことにしました。

この裁判を通じて、一方的で不正確な言葉によって傷つけられる被害が今後なくなることを願っています。

 

令和元年7月17日

      西脇享輔