舛添要一前東京都知事(70)が、闇営業問題について会見した吉本興業の岡本昭彦社長に批判が集中している状況に「ナチズムへの入り口だ」と警鐘を鳴らした。

舛添氏は22日、ツイッターを更新。同日の岡本社長の会見内容に触れ、「事務所と所属タレントの対立図式、どちらが悪いかに焦点が移行してしまった。しかし、反社会的勢力との関係、旧態依然たる芸能界、空気の支配、タブーの存在などの大きな問題が忘れられては困る。日本社会の縮図でもあるからだ」と指摘した。

続けて、民放のワイドショーだけでなくNHKの報道番組でも今回の会見の模様を「参院選と同じ重みで」伝えたとし、「視聴率さえ取れれば良いというのでは、NHK本来のあり方とは違うのではないか。これでは投票率が下がるのも無理もない」と苦言を呈した。

また、今回の会見をめぐり、ネットなどでも岡本社長に対する批判が集中しているが、舛添氏は「魔女狩り日本の嫌な空気。事務所と所属芸人の関係など、吉本興業の中で片付ければよい話だ。テレビの報道番組で長々と流すのは、公共の電波の無駄遣い。当選した参議院議員の会見の方が、国民のためになる」と私見を述べ、「エンタメ社会、ナチズムへの入り口だ」と危ぶんだ。