闇営業問題で吉本興業を契約解除となった入江慎也(42)の元相方、カラテカ矢部太郎(42)が29日、八重洲ブックセンターで、漫画家デビュー作「大家さんと僕 これから」(新潮社)刊行記念トークショーを東野幸治(51)と行った。

同シリーズ3冊で100万部を突破した矢部だが、イベント冒頭、「ビジネスの方には行ってません」と芸人本業をアピールすると、東野は「友達1000人いてるとか1万人いてるとか言いだしてませんか。合体しようとしてませんか」といきなり“入江”ネタでツッコミ。東野がさらに、「びっくりしましたね。(イベントの)お話をいただいた時は1年、半年前。こんな風になってると思ってないから」と、不祥事で揺れる現状のギャップを話し笑いを誘った。

東野は矢部を気遣い「(本を)宣伝しようと頑張っているんですけど、お笑い芸人さんですけど、いじわるな質問とか苦手なんですよ。大丈夫? 乗り切れてる?」。矢部も「なんとか助けていただいて」と答えると、東野は「記者の方来たら、それ聞かれるんじゃないかそれ聞かれるんじゃないかって大変でしょ」。そこで挙動不審になり体をさわりまくる矢部に「その時は何も言わず、局部を触り続けたらいいんですよ。そうしたら気持ち悪がって、オンエアも使いどころないし」とオチをつけた。

東野の吉本ネタは止まらず。自身の雑誌の連載もイジり「タイトルが『この素晴らしき世界』で、吉本芸人のこと書いていたんですよ。ホンマに吉本のこと好きで、吉本という大きな器があって、みなさん楽しく生きてるし、いいタイトルやな、と思ったら、(今)ホンマに後悔して。本の出版するときにタイトル変えなあかんなと頭がいっぱいなんですよ」と苦笑い。「中堅芸人とか若手芸人もいろいろ書いたんですよ。カラテカの入江君も書いてるんですよ。そこでカラテカの入江君はすごいんだ、って褒めている僕の気持ち…。こんなことになると、誰が思いましたか? あいつはあいつで頑張ってるって書いたら、この後『吉本からクビを切られました』って」。それでも本として出版する際は、入江の記事も掲載する意向を示したため、矢部は「載せてくださるんですね」とうれしそう。東野は「そりゃ載せないといけないでしょ。載せたけど、今現在こんな感じになってます、と一筆書いとかんと」と話した。

矢部が著作の映画化などの話は来ていないと言うと、東野は「吉本興業からしたらノドから手が出るほど欲しい物件。これをやって、なんとかイメージをあげようとして。『岡本さんと僕』」と5時間半の会見を行った岡本昭彦社長イジリ。さらに「吉本って最近のハッピーなニュース、これと南海の山ちゃんの結婚だけですよ。あとはほぼほぼ悪いニュースばっかりだし。ツイッターでは不平不満ある芸人がつぶやいて、今、調子いい芸人だけだんまりする。そうでしょ、千鳥とか霜降り明星何にもつぶやかん。増谷キートンばっかりつぶやくんですよ。清水圭さんかわいそうやな~」と、この日最大の爆笑に包んだ。

矢部は「また連載したいですね」と言うと。東野は「いいですね、上から(目線)。累計100万部。こっちは(連載に)書く芸人書く芸人、謹慎ですよ」。東野のブラックジョークは止まらず、最後は、サイン会に臨む矢部に「吉本の会見は無制限でおなじみですから、目指せ5時間半超え。どんな質問でも受けますから。返しはわけわからんけど」と、闇営業ネタをイジリ倒した。