7月9日に亡くなったジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(享年87)のお別れ会が4日、東京ドームで執り行われた。

ジャニーズ事務所所属タレント154人が集結。近藤真彦(55)がお別れの言葉を述べ、滝沢秀明氏(37)がプロデュースしたメッセージ映像も流された。嵐やKinKi Kidsらがジャニー氏との思い出を明かし、大物タレントも多数参列した。

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ジャニーズ所属タレント“長男”の近藤が、中居正広(47)木村拓哉(46)ら後輩たちを従えて登場した。「ジャニーさん。ジャニーさんの大好きな野球、球場です。東京ドームです。まさか自分のお別れ会をやるとは思ってなかったでしょうね。今日はたくさんの方々にお見送りしていただいてください」と天国の“父親”に声を掛けた。

「『ショー・マスト・ゴー・オン』。笑顔でジャニーさんを送ってあげてください」

参列者3500人に呼びかけ、頭を下げた。その後、最前列に座っていた黒柳徹子(86)に付き添い、2人でこの日初めての献花をした。ジャニーズの後輩たちも続々と続き、ジャニー氏に最後の言葉を伝えた。

祭壇は横35メートル、高さ3・5メートル、奥行き9メートル。白いコチョウランの鉢が100個並べられた。上段中央には、縦179センチ横137センチの遺影が置かれ、横にはギネスブックや、愛用のジャケット、帽子、レーガン元米大統領夫妻と田原俊彦(58)と撮影した写真などが並べられた。祭壇の上空には「Thank You&Forever Johnny」と書かれたパネルも飾られていた。

セレモニー冒頭には、ジャニー氏からジャニーズJr.のプロデュースや育成などを引き継いだ滝沢氏が制作した、約10分間の映像が流された。東山紀之(52)のナレーションに乗せて、過去のライブや舞台の映像、ジャニー氏の誕生日会の様子などを公開。ベテランからジャニーズJr.まで、所属タレントたちがカメラに向かって「ジャニーさん、ありがとう」と次々と感謝を伝えるスペシャル映像も流された。滝沢氏はこの日のセレモニー全体の演出をメインで手がけたという。

表に立つ部分では“長男”の近藤が大役を全うし、大勢のタレントたちをまとめ上げた。裏方では“後継者”の滝沢氏が、ジャニー氏のラストステージを作り上げた。ジャニーさん聞こえますか。生前、何度も訪れた東京ドームで、頼もしく成長した息子たちの姿が見えましたか。【横山慧】