ロックユニット「ポルノグラフィティ」がデビュー20周年記念日にあたる8日、10年ぶりとなる東京ドーム公演を行った。

ボーカル岡野昭仁(44)が「20年間で1番の魂の叫びを聞かせてくれ!!」と叫ぶと、5万人のファンは拍手とともに飛びはね大歓声。ドームが大いに揺れた。「あんたらの気合は分かってるけど、それでもわしはあおる。リミッターを外せ!! ばか騒ぎして帰ってください」と盛り上げた。ギター新藤晴一(44)は「すごいよ、東京ドーム。今日は昭仁の声低め、お客さんの声大きめで。今日やらんかったらいつやるの」と語りかけた。

99年のこの日に発売し、大ヒットしたデビュー曲「アポロ」の誕生秘話も明かした。岡野は「レコーディングで歌ったときに『これはいける』と手応えを感じた。20年間やってるけどそうない経験だった」。

同曲を手がけた本間昭光氏がゲスト出演。「二十数年前、下北沢のライブハウスで初めて見たときから華があった。後から付けられるものでもない。あの時に一緒にやりたいと思った」と話した。

25年前に大阪で産声を上げた。そんなポルノグラフィティがデビュー20周年で東京ドームに帰ってきた。「駆け出しのころは想像もできなかった場所に今立っています。みんながここに連れてきてくれた。20年で1番すばらしい景色を見せてもらった」。岡野の言葉に拍手は鳴りやまなかった。「ここは居心地が良い場所だけど、それに甘えず精進して、みんながビックリするようなポルノグラフィティを見せていく」と誓った。

20年の集大成となるライブは前日とこの日の2日間行われ、両日ともに「神セトリ」(セットリスト)と言ってもらえるライブを見せるという意味で「神VS神」と銘打たれた。この日は「アポロ」「アゲハ蝶」「サウダージ」「ハネウマライダー」など26曲を披露。また、過去の自分への思いをつづった最新曲「VS」をライブ初披露した。