俳優阿部寛(55)主演のフジテレビ系連続ドラマ「まだ結婚できない男」(10月8日スタート、火曜午後9時)の制作発表が27日、都内で行われた。

前作の「結婚できない男」以来、13年ぶりのシリーズ復活に阿部は「13年空いたので、どういう風になるのかと思ったけど(撮影が)始まれば、いつもの脚本家、いつものプロデューサー、そして共演者のおかげで楽しくやらせてもらっています」と話した。

阿部が演じる主人公の独身の建築家・桑野信介は偏屈で皮肉屋。お1人様ブームのきっかけとなった。13年たった桑野について、阿部は「変わっていなくて、心地よくやっています。結構、言いたいことを言うので、この役をやっているとストレスがたまらない」と話した。

独身弁護士役の吉田羊(年齢非公表)は「ファンとしてテレビで見ていた人が目の前にいるのは、すごく不思議な感覚」。カフェ店長役の稲森いずみ(47)は「阿部さんとは3回目の共演になりますが、穏やかに黙々と挑んでいる。おもしろの部分に、阿部さんがすごくこだわっている作品」。桑野の隣の部屋に引っ越してくる謎の女性役の深川麻衣(28)は「大ファンだったので、まさか自分が登場できるとは」と話した。

前作に続いて登場の塚本高史(36)は「13年たったのが感じられないくらい、すんなりやれる。13年前は桑野が偏屈と思わずに一生懸命やっていたけど、今は笑いが止まらない」と話した。

13年前の作品は「1人焼き肉」などのブームを巻き起こした。阿部は「社会的現象を巻き起こしたのは光栄。昔、1人フレンチに行ったことがあります。(東京の)乃木坂に住んでいて、定食屋なんてなくて、1人でフレンチに行ってコースを食べた。入り口の席で、人が入ってくる中で食べていました」と明かした。